今夏は猛暑? 熱中症の対策も怠りなく

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今年の夏は例年以上に暑くなりそうだ。20日は全国的に気温が上昇し、県内では観測30地点全てで今年の最高気温となり、7月中旬から下旬並みの暑さとなった。気象庁によると、夏に向けては太平洋高気圧の勢力が次第に強まる見通しで、南から暖かい空気が吹き込むようになり、気温も平年より高くなる見込みだ。日差しが強まるこれからの季節は、熱中症対策にも気を配りたい。

この時季になると日増しに暑さを感じる日が多くなる。まだ体が急激な気温の上昇に慣れていないため、前日との気温差が大きくなる日などは注意が必要だ。熱中症は7~8月の盛夏に発症するケースがほとんどだが、最近は5~6月も患者数が増えている。

総務省消防庁によると、5月8~14日の1週間に、全国で462人が熱中症とみられる症状を発症して救急搬送された(速報値)。統計を取り始めた5月1日からの累計では884人で、前週の422人から40人増えた。県内でも9人が病院に搬送されている。山口県では、車の中に置き去りにされた生後2カ月の乳幼児が死亡するという痛ましい事件も起きた。

熱中症患者の半数近くは65歳以上の高齢者だ。年齢を重ねると新陳代謝機能が低下するうえ、皮膚感覚も鈍くなり、暑さを感じにくくなる。

田植えなどの農作業では、通気性に優れた服装を心掛け、こまめに水分を補給するよう心掛けてほしい。作業する時間帯も日差しが強い日中はなるべく避け、涼しい朝や夕方に済ませたい。

室内で熱中症になる高齢者も増加している。今年に入って発症した高齢者のうち、3割近い244人が家庭から病院に搬送された。エアコンや扇風機の使用をためらい、夏が暑いのは当たり前―と我慢しがちだが、近年は地球温暖化の影響もあってか、真夏日や熱帯夜が増えている。以前のような夏と比べ、暑さの質が違うことを認識すべきだ。

家族や周囲の目配りも欠かせない。高齢者はとかく室温や湿度の上昇に気付きにくいものだ。体感に頼らず、温度計を目立つ場所に設置して確認することが防止策となる。部屋にこもらず外に出て散歩したり、室内で軽い運動を楽しんだりと無理のない範囲で汗をかく習慣も身に付けたい。

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