戦国~江戸所蔵史料一冊に 諏訪市博物館

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戦国期の諏訪の歴史の流れを伝える「織豊期古文書集」

諏訪市博物館は、同館所蔵の戦国~江戸時代前期の史料をまとめた「織豊(しょくほう)期古文書集」を刊行した。昨年の同館企画展「戦国を駆けぬけた諏訪氏―頼忠・頼水・忠恒 諏訪三代」で展示した史料を写真で紹介。文章を活字化(翻刻)して、内容の説明も記し、当時の諏訪の動きが手元で分かる資料となっている。一部300円。

史料は、武田勝頼が諏訪社(諏訪大社)の社殿を造営した時の帳面、北条氏直が頼忠を味方に引き入れようとした手紙、日野根高吉が高島城を築いた時の大工への免許状など25点。特に、天正10(1582)年の「北条氏直朱印状」は諏訪の支配を任せるとの内容で、ほかにも北条氏の有力家来の松田憲秀からの密書など、歴史の緊迫感を伝える古文書を多数掲載した。

A4判、26ページ。300部作製した。展示史料の図録を要望する声が多く、活字にして抵抗感なく地域の歴史や収蔵史料を身近に感じてもらえるよう、初めて冊子にした。

学芸員の中島透さんは「まだ真田人気がある中で、当時の諏訪が一番のターニングポイントとなった時期に、どう生き残りをかけ、巻き込まれたか。歴史的な流れを改めて感じてほしい」と話していた。問い合わせは同館(電話0266・52・7080)へ。

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