岡谷「東の湯」27日営業終了 150年の歴史に幕

LINEで送る
Pocket

岡谷市川岸中の公衆浴場「東(あずま)の湯」(西村きみ子代表)が26、27日を最後に、営業を終える。市内に残る唯一の公衆浴場として親しまれてきたが、150年の歴史に幕を下ろす。

東の湯によると、詳しい開業時期は不明だが、3代にわたって経営。1964年に3代目となるきみ子さん(90)が引き継ぎ、浴場を広く改築した。現在は長男の泰勇さん(65)が切り盛りし、山から切り出した木材を燃料に、毎回100度の湯を6トン沸かしている。

昔は行列ができる人気ぶりだったが、家庭風呂の普及や、利用者の高齢化に伴い、利用客が年々減少。今年に入ってから週に1日の営業となり、月の利用者は8人ほど。経営が苦しいため、年金を運営費に充てているという。

3歳から番台に立って手伝っていたという泰勇さん。「戦後の最盛期には市内に公衆浴場が10カ所以上あった」とし、「近所の社交場としての役目もあり、情報の発信地だった」と振り返る。

惜しむ声も聞かれ、閉場を聞きつけた市外の住民から問い合わせの電話が入る。「代々続いてきた家業。続けたいという思いもあったが、時代の流れだから仕方ない。建物も老朽化し、ここらが潮時」と話している。

26、27の両日は午後6時~同9時。26日の「ふろの日」は無料。問い合わせは東の湯(電話0266・22・6409)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP