ITオフィス利用者が「畑仕事」交流 富士見町

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野菜の苗を植え付けながら交流する参加者

富士見町の「富士見森のオフィス」を利用するIT関連企業の従業員や都会からの移住者が、農作業を通して町内のお年寄りらとの交流を始めた。「畑仕事で土に触れたい」という都会の若者らの要望と、高齢者の社会参加、遊休農地の荒廃抑止の解決を結びつけた新たな試み。20日には約30人が参加して、同町富士見の農地で野菜の苗の植え付けを体験した。

同オフィスと町社会福祉協議会で活動する地域おこし協力隊員が中心となって企画し、町社協のデイサービスを利用するお年寄りが先生役を務めた。参加者は、約300平方メートルの畑にミニトマトやナス、オクラ、ズッキーニ、カボチャなど約20種類の野菜の苗を定植。お年寄りは、長年培った知恵と経験を生かして、苗を植え込む際や水やりのコツなどを丁寧に教えた。

都内と山梨県北杜市内との2拠点生活で同オフィスを利用する原田幾さん(45)は、「地元の人たちとの交流を望んでいた。春から自己流で農作業を始めたが、畝の立て方や植え付けのコツなどを学べた。子どもにとってもいい体験」と話し、農地提供者の小林英明さん(66)も、「農地が活用され、新たな交流も生まれる場になりうれしい」と喜んだ。

協力隊員の1人、松井彩香さんは、「都会の人や移住者からは『田舎らしさを味わいたい』との声があり、町の人たちからは、『移住者の地元定着や町が抱える課題の解決に貢献を』と望まれている。それらを結びつける活動ができた」と話す。隊員やオフィス利用者ら個々のつながりを生かして参加の輪を広げ、「移住誘致にもつなげられそう」という。

秋まで毎月3回ほど農作業を続け、収穫を祝う交流行事も開きたい考え。自ら汗して育てる野菜の豊作に期待を膨らませつつ、この活動を「町内の他地域にも広げたい」と意欲をみせている。

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