諏訪物語る謂れ1冊に 有志の会が第1集

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諏訪地方の謂(いわ)れをまとめた「諏訪に伝わる謂れ集 第一集」を発刊した小松昭夫代表(中)ら

諏訪地方に伝わる謂れを収集し、1冊にまとめた「諏訪に伝わる謂れ集 第一集」が発刊された。神話や歴史、行事、産業、戒めなどが盛り込まれ、いつの時代からか言い伝えられてきた謂れ。40年ほど前に信濃文化研究会(岡谷市)が刊行した「諏訪いろはかるた」を併せて収録、かつての諏訪地域の一面を語る1冊ともなっている。

「諏訪地方には生活や食生活の習慣、農作業、天気、また石や木などに関する謂れがたくさんあるが、まとめたものがない。このままだと埋もれてしまうのでは」という危機感を持った有志が、「諏訪地域に伝わる謂れを集める会」(小松昭夫代表)を発足、収集してきた。

行政や教育に携わり地域をよく知る下諏訪町の田中薫さん、岡谷市の宮坂武男さんら23人がアドバイザー、編集者として参画。謂れは「守屋が曇れば雨が降る」「新しい下駄、靴は家の中から履かない」「天ぷ らやうなぎとスイカは一緒に食べるな」「囲炉裏や便所をきれいにするとかわいい子 どもが産まれる」など、約600点を収集した。

編集者は「謂れの中には各市町村とも同じ意味の謂れや、製糸業、温泉など独自のものもあって興味深い」という。冊子は6市町村ごとに掲載し、口絵は諏訪市の小野川三四さんが、「旧岡谷庁舎」「万治の石仏」「御神渡り」「縄文のビーナス」「レタス畑」「井戸尻遺跡」をテーマに、ほのぼのしたタッチで描いている。

諏訪いろはかるたは、研究会会員が江戸時代の文化を発掘、後世に伝えることを目的に入念に調査し仕上げた労作。

謂れ集は各教育委員会などに寄贈。小松代表は「多くの人たちの協力で発行できた。早くも反響があり、すでに掲載以外の謂れも届いているので、関係者と今後を検討していきたい」としている。

A4判。63ページ。問い合わせは同市豊田の小松代表(電話0266・52・4188)へ。

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