JA「中沢店」25日閉店 駒ケ根

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駒ケ根市中沢地区にあるJA上伊那「中沢店」が、長年の業績不振などを理由に今月25日で閉店する。同店は業務委託方式の食料品店で、ここ数年は民間会社が受託し経営の建て直しを図っていたが、売り上げや利用者の減少などを受けて閉店することに。地区内では唯一のスーパーで、高齢者を中心に閉店を惜しむ声や今後の買い物の方法について心配する声が聞かれた。

中沢店は、JA上伊那駒ケ根東支所の建物内にある。20年ほど前から委託店となり、個人や民間会社が業務を引き継いできた。食品や農業用資材の販売、クリーニングなどの業務を担い、地区内で交通手段がない人や遠くに暮らす高齢者宅への配達業務なども行っていた。

しかし、客層も高齢化し、減少するなかで採算面も考え閉店を決めた。市内街部に大型スーパーが次々に出店し、県道駒ケ根長谷線・中沢バイパスの開通や延伸などもあり、車で街部に買い物に出掛ける消費者が増えたことが要因。同店は、徹底した経費削減を図るなどして存続を試みたといい、中島哲朗店長(60)は「万策尽きてこればかりはやむを得ない。お客様に申し訳ない」と話す。

今後は、東伊那店(同市東伊那)に業務内容を集約、中沢地区に対しても食料品を配達するなどして対応していく。建物はJA上伊那が管理、利用方法は決まっていないという。

近所に暮らし、週2回ほど歩いて来店していたという84歳の女性は「1人暮らしで車も運転できないので、閉店は生活に支障が出る。食べ物は自分の目で見て買いたいので、今後はこまタク(デマンド型乗合タクシー)を利用して買い物に行くしかない」と、見通せない今後の生活を不安視していた。

同地区は少子高齢化が進む地域でもあり、閉店の知らせを聞き驚いていた中沢下割の会社経営者(50歳代)は「地区内で買い物をすることが困難になる人が出てくるかもしれない。地域がますます衰退するようで悲しい」と残念がった。

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