中川西小に金管楽器プレゼント 中川村片桐区

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片桐区から贈られた新品の金管楽器で演奏を練習する中川西小の6年生たち

中川村片桐区は、区内の中川西小学校に金管楽器9本(時価108万円相当)を贈った。6年生が伝統を受け継ぎ、隊列を組んで行進しながら音楽を演奏する「マーチングドリル」で使用する各種楽器が老朽化し、児童が困っているのを見かねた同区が購入費を工面してプレゼントした。6年生31人は大喜びで「いい演奏を地域の人に聞いてもらうことが恩返し」と練習に励んでいる。

寄贈したのは、トランペット、ユーフォニアム各2本、トロンボーン3本、アルトホルン、チューバ各1本。いずれも楽器メーカーKHS社製の「ジュピター」ブランドで金色に輝いている。楽器は22日に楽器店から同校へ届き、児童は23日の朝練習からさっそく使い始めた。

トロンボーン担当の加勢美優さん(11)は「以前の楽器は管がつぶれていたので動かすのに力を使ったが、新しい楽器はスライドがなめらかで演奏しやすい」と満足げ。ユーフォニアム担当の矢澤芙生子さん(11)は「前は(音階を出す)ピストンの戻りが遅かったが、今度はすぐに戻って演奏にストレスがない」と笑顔を見せた。

同区の対応は、本紙1月6日付「中川西小で金管楽器が足りません」の記事がきっかけ。記事を見た同校PTA役員が同区に楽器更新への協力を打診。区役員が壊れた楽器の現状をはじめ、上伊那郡内の中学校から楽器の貸与を受けている実態を知り、5月の総会で、これまで積み立てていた区基金から購入費をねん出することを決めた。

同区の市瀬英治区長(66)=小和田=は「寄贈の話を進める過程で反対意見はなく、区民の皆さんに賛同に感謝している」と述べ、「子どもや学校が元気ということは地域が元気になること。児童の皆さんには大いに活躍してほしい」と期待した。

同校のマーチングドリルは1966(昭和41)年、義務教育80周年記念行事でそろえた楽器を使った鼓笛隊が前身。その後、90(平成2)年に飯島町の奉仕団体が楽器を寄贈し、マーチングドリルとして再出発した。村内イベントへの出演依頼も数多い。

6年生の担任で、自らも吹奏楽に打ち込む和田周作教諭は「地域の皆さんの気持ちに心から感謝したい」とし、「今年は県小学校バンドフェスティバル出場を目標に練習し、地元の皆さんにいい演奏を聞いていただきたい」と話していた。

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