「高遠の桜」復興の力に 気仙沼市立病院に植樹

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伊那市高遠町の固有種で「門外不出」とされるタカトオコヒガンザクラの植樹式が24日、宮城県気仙沼市立病院で行われた。東日本大震災で被災した気仙沼市の景観整備に協力しようと伊那市が寄贈した。両市の関係者約30人が集まり、「高遠の桜」の成長と震災復興の願いを重ね合わせながら植栽した。

同病院に贈った桜はタカトオコヒガンザクラ2本とシダレザクラ40本。シダレザクラの植栽は終えており、この日はタカトオコヒガンザクラを正面玄関近くに植えた。

式で白鳥孝伊那市長は「復興のシンボルとして門外不出と言われる桜を特別な事として気仙沼に贈る。伊那の桜が気仙沼の復興と共に大きく育ってほしい」とあいさつ。菅原茂気仙沼市長は「伊那の桜が人々の心を癒やす温かい花となり将来、気仙沼の名所になる」と感謝し、両市の一層の交流にも期待した。

復興支援で、伊那市は2012年3月から16年3月まで気仙沼市に職員を派遣した。14年3月から2年間にわたり気仙沼市立病院に派遣された北原浩一さん(56)が桜の寄贈を提案し、伊那市はふるさと納税の寄付金を活用して事業化した。「気仙沼さくら復活プロジェクト」と名付け、津波にも耐えた大川沿いの桜並木伐採に心を痛める気仙沼市民への励ましの思いも込めた。

式には北原さんや、タカトオコヒガンザクラを管理する桜守の西村一樹さん(35)、シダレザクラを育てた伊那市高遠町藤澤の守屋源一さん(89)も出席した。

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