ソバ栽培のオーナー制度試行 茅野市

LINEで送る
Pocket

茅野市は今年度、農地や景観の保全、観光まちづくりに向けた事業の一環で、会費を募ってソバを栽培する「蕎麦オーナー制度」を同市北山柏原で試験的に実施する。地域と連携して取り組む「滞在交流プログラム」として、来年4月設立予定の法人組織「ちの観光まちづくり推進機構」(茅野版DMO)に継承する考えだ。

観光客への提供を視野に入れた滞在交流プログラムが本格的に動き出すのはこれが初めて。市観光まちづくり推進室によると、推進室勤務の地域おこし協力隊員10人を分野別の4チームに分け、自然体験や農業体験、歴史文化のまち歩き、工場見学といったプログラムも開発中という。

オーナー制度は、農家の高齢化や担い手不足が課題になる中、耕作放棄地の解消を進め、農地と田園風景を守ることが目的。今年度は試験的に1口2万円でオーナーを募る。1口当たりの栽培面積は約100平方メートルで、限定20口(計2000平方メートル)を募集する。

会費を納めたオーナーは、収穫量と口数に応じて「丸ぬき」(玄そばの皮を取り除いた状態)や、そば粉を受け取ることができるほか、定期的にソバの成長記録が報告される。開花時期や収穫時期に農家との交流会も計画する。

そば畑を管理する農家は2人。このうち、白樺湖畔で民宿とそば店を営む両角芳隆さん(44)は、22年前から休耕田でソバ栽培を開始。現在は標高1000メートルの約1・7ヘクタールでソバを育て、手打ちそばを宿泊客や観光客に提供している。

両角さんは「燃料代などの経費は補助金で賄っているのが現状で(オーナー制度の会費は)助かる。オーナーを通じて茅野市のそばのおいしさが広がりブランド化すれば」と期待。一緒に農作業をしてくれる長男蒼君(4)に「頑張って農地を守り、引き継ぎたい」と意気込む。

協力隊員の田子直美さんは「オーナーの皆さんには一緒にソバを作っていく思いで協力してもらえたら」。推進室の高砂樹史室長は「外の人(オーナー)が応援してくれることを知ることは経済的、精神的な効果がある。農家の皆さんのやりがいにつながれば」と話している。

市は31日までオーナーを募集中。申し込み、問い合わせは、市観光まちづくり推進室(電話0266・72・2101)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP