諏訪湖畔のごみ拾い7年 百瀬さんと宮坂さん

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早朝の諏訪湖でごみを拾い集める百瀬さん(左)と宮坂さん

「毎朝、毎朝びくいっぱい」。諏訪湖畔をきれいにしようと、早朝ごみ拾いを続ける百瀬篤さん(68)=諏訪市湖岸通り=と宮坂直孝さん(61)=同市高島=の活動が今年7年目を迎えた。3月下旬から11月下旬ごろまで雨天や出張時などを除き、毎朝行われる2人の日課だ。「拾うごみが無くなるその日まで」美化活動は続く。

愛犬の散歩を兼ねた早朝ウオーキングは以前からの日課だったが、「せっかくの諏訪湖の景観もごみが目立つようでは台無し」(宮坂さん)と活動が始まった。

背負いのびくを肩から提げ、ごみ拾い用の金属製のトングを手に持ってそれぞれの自宅から石彫公園まで。目立つごみを中心にびくいっぱいになるまで拾いながら公園を目指す。ごみは飲み散らかした空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻、弁当や総菜の容器などさまざま。陽気が穏やかになり、夜も人が出歩くようになると、自然と増えていくようだ。「誰か一人がごみを捨てれば、諏訪湖畔はすぐに汚れる。一人ひとりのモラルが問われる」と百瀬さんは嘆いている。

それでも悲しいことばかりではない。活動を始めてからいろいろな人が声を掛けてくれるようになり、顔見知りが増えた。「おはようございます」「きょうもありがとう」。そうした何気ないやりとりは宮坂さんにとっての喜びでもあり「ごみ拾いならぬ『福拾い』だとも思っている」と笑みを浮かべる。「できれば多くの皆さんと協力して毎朝、ごみ拾いをしたいですけど。それにもまずは自分が続けることが大事」と語る。

もうひとつの2人の共通の趣味がカヌー。諏訪湖に注ぐ河川にカヌーを浮かべて陸上からは見られないような景色を楽しむことだ。しかし、諏訪湖に注ぎ込む上川、宮川などの河川にもごみは目立つ。カヌーだと、より目に付くといい、百瀬さんは「清掃活動を続けることで少しでも諏訪湖や流入河川に住む人の意識が高まれば」と願う。

百瀬さんと宮坂さんに限らず早朝の諏訪湖で毎日地道にごみを拾う人たちがいる。そういう人たちを目にしたとき、「名前も住んでいる場所も分からないけど、同じ気持ちの人がいる。そう思うとうれしくなる」と2人は声をそろえる。

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