植生水路で水質改善 中門川の白狐橋周辺

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植生水路を設ける中門川の白狐橋周辺=諏訪市

県は諏訪湖の水質改善に向け、上川の派川である中門川の白狐橋(諏訪市普門寺)周辺の河川や河川敷にヨシを植えて植生水路を作る計画を29日に諏訪合同庁舎で開かれた諏訪湖環境改善行動会議で明らかにした。ヨシに窒素やリンなどを吸収させた上で秋に刈り取り、水質悪化を招く栄養分の湖への流入抑制を図る。

同会議は県、諏訪地方6市町村、関係団体、民間団体で構成し、毎年、諏訪湖の環境改善に向けた1年間の行動計画を決めている。植生水路は環境改善に向けた7テーマのうちの水質改善対策に盛り込んだ。

諏訪湖の水質は下水道の普及やこれまでの各種取り組みで全リンが環境基準を達成するなど改善傾向にあるが、COD(化学的酸素要求量)や全窒素は環境基準を満たしていない。植生水路事業では橋の上流300メートルから下流100メートルにわたってヨシを植え、川の栄養分を吸収したヨシを刈り取って河川外に搬出することで水質改善につなげる。刈り取り作業を円滑にするため、堤防の際などに丸太くいを打つ。刈り取り後は再びヨシを植えて翌年以降も成長させて刈る事業を続ける。

県諏訪建設事務所整備課はさらに上流側にも施工区間を延ばしたい考え。中門川での事業着手は昨年度までに地元の合意を取り付けた。将来的には上川でも実施したい考えで、今年度は上川で地元の合意形成を図る。

同課は「ヨシは今秋に刈り取る予定だが、枯れる前に刈り取ったほうが、水質改善への効果は大きいという指摘もある。刈り取り時期については事業展開を図る中で研究し、将来に生かしたい」と話している。

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