2017年05月31日付

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苗が植えられたばかりの田んぼを土手の上から見下ろすのは、茅野市米沢小学校5年生。自分たちで作る田んぼに手作業で苗を植え終え、仕事の出来栄えを眺めている。真っ黒になった素足、顔や服にははねた泥の跡、腰に着けた空のびくもすっかり湿っている。立派な田植え学習ができたことがうかがえる▼田植えに向け、地元で直売所を運営する農家の人たちの指導を事前に受けて、練習をしてから臨んだ。風にそよぐ苗の列に、児童たちは「難しさが分かった」と、思うようにいかなかった作業の大変さを口にした▼苗の列が整うようにと、土手の間に張った糸に沿って植えたが「そろいやすいと思ったけど簡単じゃなかった」「横と縦の間隔をそろえるのが大変だった」。自分の手元だけでなく、周囲に気を配ることの難しさや大切さにも気付いた▼事前練習で農家の人は、確かに「間隔には気を付けて」と注意していた。的確な教えといい手本があって、自分たちの仕事を客観的に評価できたのだろう。「毎日食べているご飯が、こんなに難しいことをやってできているんだと分かった」▼田植え練習の後、農家の人からおむすびをたくさんごちそうになり、後の給食も食べられないほどだったという。働いた後のおむすびは、さぞおいしかったろう。秋には苦労と学習を重ねて刈り取ったお米を味わう。それまで、どれだけの気付きを重ねるか楽しみだ。

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