在来種復活へ休耕畑開墾 伊那そば振興会

LINEで送る
Pocket

伊那市内のそば店やそば打ち愛好者でつくる信州そば発祥の地伊那そば振興会(飯島進会長)は30日、同市長谷浦で2年目の活動を始めた。復活を目指す在来種は、100グラムから18キロに増え、栽培面積を200平方メートルから5倍の1000平方メートルに拡大。初日は新たに開墾する休耕畑で朽ちた獣害対策の柵を取り除いて草を刈り、在来種の種をまくための準備を整えた。

在来種は県の花き試験場でわずか20グラムが見つかり、信州大学農学部の井上直人教授の協力で浦の畑で育てた。振興会が収穫したそばを試食したところ、野生的な香りが強く、好評だった。

浦の畑を種を増やす栽培拠点にして在来種の栽培畑をほかの地域に広げる。浦では他種との交配を防ぐため、近くでほかの品種は栽培しない。交配を防ぐために製粉機やコンバイン、種まき機は在来種専用の機械を用意した。

開拓地は長年放置されてきたため柵が倒れ、有刺鉄線が絡まっていた。会員と信大の学生合わせて約20人が柵を引き抜いて有刺鉄線を除去した。6月初旬にコンバインで耕し、新しい柵を設置する。

飯島会長は「在来種を復活させる夢のプロジェクトがスタートした。夢の実現にご協力を」と呼び掛けた。井上教授は「施肥を工夫し、土寄せで育てたらすごく順調に増えた。交配を防いで純種を育てたい」と意気込みを話した。

種まきは7月20日ごろを予定し、65日後に収穫する。高遠そば20周年記念事業が開かれる12月に試食を計画する。

おすすめ情報

PAGE TOP