ユウガオで彩り 故小沢昭一さん句碑路地

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故小沢昭一さんの句碑の脇にユウガオの苗を植える参加者

俳優でエッセイストの故小沢昭一さんの句碑が建つ下諏訪町の諏訪大社下社秋宮近くの路地に30日、住民有志らがユウガオの苗を植えた。ユウガオを題材にした小沢さんの俳句の趣に合った情景をつくろうと計画。周辺の住民や店舗、旅館関係者ら約10人が出て、句碑近くの路地沿いに11本の苗を植えた。

句碑に刻まれた俳句は「夕顔や ろじそれぞれの 物がたり」。1997年春に町内有志らでつくる「路地を歩く会」が散策イベントを開いた際、参加した小沢さんが周辺を歩いて詠んだ。その後、大社通り北側の通称「蔵道」と呼ばれる路地に自筆の碑で建てられた。

生前小沢さんが定宿にした旅館の主人で、親交もあった小口惣三郎さん(85)によると、俳句になぜユウガオを詠み込んだかは、はっきりしない。ただ、「小沢さんは表通りの喧騒がかすかに聞こえる中に、製糸で栄えた歴史や住民の生活がにじみ出る下諏訪の裏路地を好んでいた」そうで、「小沢さんが感じた路地の魅力を詠み込んだ句」だという。

近くでカフェの経営に関わる増澤研一さん(72)が、まち歩きの観光客らに紹介しやすいよう、句碑にふさわしい景観づくりを提案。周辺の関係者みんなで植えた。増澤さんは「地域の魅力に光を当て、活性化するのにつなげたい」とし、小口さんは「小沢さんが感じた下諏訪の路地の良さが多くの人に伝わればうれしい」と話していた。

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