自然エネツアーで誘客 伊那のNPO事業化へ

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ディーエルディー社で、まきの加工現場を見学するモニターツアー参加者

伊那市内の自然エネルギーの取り組みを産業観光ツアーにして誘客を図ろうと、地元住民でつくるNPO法人南アルプス研究会(小澤陽一会長)は、来春からのツアー事業化に向けて準備を進めている。森林資源を活用する「木質バイオマス」や水力発電など点在する市内各施設を結び、伊那市の豊かな資源や魅力に触れてもらう中で自然エネルギーの普及、推進を図る。7日は関係者を集めたモニターツアーを行った。

同研究会は、15年ほど前から水力発電の調査研究を進めるなど自然エネルギーに関わってきた。一時活動を休止したが今回、エネルギーの地域内循環を広める観点からツアー事業を活動の柱にして再始動。今後、旅行業の資格を取得する。

バイオマス事業の見学で年間130回、3000人をツアーで誘客する岡山県真庭市の先行事例を参考にして、当初は自治体や企業向けのツアーを実施する考え。さらに宿泊や周辺観光なども組み合わせ、バリエーションを増やしながら地域振興にもつなげていく。

小澤会長は「伊那市ほど自然エネルギーがそろっている地域は珍しい。このポテンシャルを掘り起こして、エネルギーの地産地消の一助になれば」と期待する。

モニターツアーには市職員や観光関係者ら17人が参加。まきストーブの販売や、まきの宅配サービスを手掛ける「ディーエルディー」、木質ペレットを製造する「上伊那森林組合木質バイオマスエネルギー工場」、ペレットボイラーを使う「信州高遠温泉さくらの湯」の高遠町内にある3施設を見学した。

商工会議所の関係者は「都会の人などに上手にアピールできればおもしろい」と話し、市の担当職員は「施設見学だけでなく、観光、宿泊と広がりが持てる取り組み」と連携していく考えを示した。

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