石の造形追求一冊に 横澤さんが作品集発刊

LINEで送る
Pocket

発刊した作品集を手に「自然を大事にしたいとの思いで続けてきた」と話す横澤さん

諏訪市上諏訪に仕事場を持つ彫刻家、横澤英一さん=東京都府中市=が、作品集「ランドスケープと石の造形物」を発刊した。個別作品の刊行物は作ってきたが、網羅したのは初めて。諏訪市石彫公園のモニュメントなど県内外の代表作31点を写真で紹介。60年近い彫刻家生活で制作したのは大小200点以上に及ぶといい、「石の造形を追求してきた」と自負をのぞかせる。

塩尻市北小野生まれで、東京芸術大学美術学部専攻科修了。同学部の非常勤講師などを経て独立した。県内外の自治体や企業などから依頼を受けて取り組む。最近は2015年に諏訪市の諏訪湖畔に建立されたモニュメント「平和の塔」を手掛けた。

印象深いのは、茨城県竜ケ崎市のニュータウンの完成記念で担当した高さ10メートルの円柱形の造形物だ。ブラジル産の石を調達して下諏訪町の石材店で加工。地層をデザインし、街の成長を願った。「ニュータウンのどこからでも見られるように」と設置場所を工夫したという。

諏訪市の諏訪中央公園にある8本のモニュメントは御柱と水をイメージした。諏訪湖畔の立地から「氾濫しないよう願いを込めた」。常に「地球や自然を大事にする」との信条で作品に向き合ってきた。

82歳の今でも現役。富士見町立沢で整備中の横沢石彫公園に設置する母子像や茅野市の頼岳寺の弥勒菩薩像などを制作中という。「体が動く限り頑張る」と意欲を見せる。

A4判、72ページで800部作製。非売品だが、希望者には相談に応じる。問い合わせは横澤さんの仕事場(電話0266・58・1715)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP