伊那谷ものがたり完結 「名医の昔ばなし」

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シリーズ最終作「名医の昔ばなし」を手にする橋爪まんぷさん

長野日報で「今は昔のものがたり」を連載している児童文学作家の小沢さとしさん(78)=箕輪町三日町=と、本紙の四こま漫画「オジやん君」でおなじみの漫画家、橋爪まんぷさん(76)=伊那市境=の創作絵本「名医の昔ばなし」が、白鳥舎から出版された。2012年にスタートした絵本「伊那谷ものがたり」シリーズ全10巻の最終作で、実在した医師を題材に、情景を捉えたカラーの挿し絵が目を引く絵本に仕上げている。

江戸時代に大出村(現箕輪町大出)に暮らし、医業を行った中村元恒(1778~1851年)を主人公に、けがと難産に苦しむ娘に化けたキツネを治療して救った話と、元恒が娘に語って聞かせる戦国時代の「福与城の戦い」を織り交ぜた物語。21枚の挿し絵には、橋爪さんが、今年のえと酉にちなんで描き加えた鳥が隠し絵になっており、絵本を読みながら探す楽しみもある。

「伊那谷ものがたり」は年に2作ずつ出版することを目標に取り組んだシリーズで、上伊那地方の8市町村に関わる物語を取り上げてきた。小沢さんは「あっという間の5年だった。上伊那の全部の市町村から話を掘り起こすことができたことが一番良かった」と話す。挿し絵を担当した橋爪さんは「絵の描き方も試行錯誤で、絵本の数だけ実験があった」と苦労を振り返ると、「古里を発信する材料として、伊那谷ものがたりが活用されるようになればうれしい」と期待した。

A5判、48ページ。本体価格1000円。問い合わせは白鳥舎(電話0265・70・6253)へ。

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