高校通学に伊那本線 利用低調でお試し券

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空席が目立つ伊那本線=8日夕、伊那市のJR沢渡駅前

伊那市、箕輪町、南箕輪村が連携して取り組む「定住自立圏」の事業の一環で4月から運行を始めた3市町村縦断バス「伊那本線」の最初の1カ月間の利用者は1144人で、1便当たり2・7人にとどまったことが8日、伊那市のまとめで分かった。1便当たり10人程度とした目安を大幅に下回る状況。利用促進に向けて、沿線にある五つの高校の全生徒に「お試し乗車券」付きのチラシを配った。

伊那本線は伊那市西春近赤木を南端として、伊那中央病院や南箕輪村役場を経由して箕輪町大出で折り返す片道25キロ。平日は9往復、土日・祝日は3往復している。

伊那北、伊那弥生ケ丘、伊那西、上伊那農業、箕輪進修の五つの高校の近くにも停留所を設け、「部活や始業、終業など高校生に利用しやすいようダイヤを組んだ」と伊那市企画政策課は説明する。

一方で定期券購入者は少なく、通勤や通学の利用は進んでいないとみられる。利用者の多くは伊那中央病院で乗降している。

「伊那本線の利用により通学が便利になる生徒もいると思うが、周知がされていなかった。認知度を上げていくしかない」と同課。チラシでは「朝早くから夜8時台まで運行している」とPRし、7月23日までに1回試乗できる「お試し乗車券」を2枚付けた。

伊那市は伊那本線と同時に市街地循環バス(イーナちゃんバス)の内回り便の運行も始めたが、1便当たりの利用者は2・5人。ただ従来からの外回り便(1便当たり利用者7人)と合わせると、4月以前に比べて循環バス全体の月間利用者は1000人ほど増えているという。

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