「低出生体重児」昨年度8・2% 駒ケ根市

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駒ケ根市で昨年度生まれた新生児のうち、体重が2500グラムに満たない「低出生体重児」の割合は8・2%だったことが、市のまとめで分かった。ここ数年はほぼ横ばいで推移しているが、全国の統計では40年前と比べ約2倍に増えている。厚生労働省は増加要因に痩せている母親の増加を指摘。低体重児は将来の生活習慣病リスクが高いとの研究結果もあり、市は今年度策定する第6次総合保健計画に適正体重での妊娠・出産の推進策を盛り込みたい考えだ。

厚労省によると、低出生体重児の割合は1975年度は5・1%だったが、その後年々増加。2009年度は約2倍の9・6%となり、以降は同水準で推移している。日本薬学会はこうした状況について「先進諸国の中でも極めて特異」と指摘している。

市のまとめでは、体脂肪率と相関するBMI(体格指数)が18・5未満の「痩せ形」に分類される妊娠前の母親の割合はここ数年、18~20%で推移。ただ15年度は15・9%、16年度は13・5%に低下した。同年度の国民健康・栄養調査(厚労省)では、20代女性の22・3%、30代は15・5%が痩せ形となっている。

厚労省は母親が低体重の場合、胎児の成長に必要な栄養が確保できず、低出生体重児が誕生する可能性が高まると説明。同省研究班は「特に若い女性の痩せ願望による、無理なダイエットがリスクを高めている」とし、成人期に冠動脈疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすいとの調査結果も報告している。

同市の高山内科クリニックの高山伸院長も「胎内で栄養不足だった赤ちゃんは、生後急に高栄養になると脂肪細胞が大きくなり、肥満になりやすいとの指摘もある」とする。市教委によると、昨年度の市内中学生の肥満の割合は男子9・7%、女子6・9%だった。

市は妊婦に対し、体重コントロールや栄養バランス、健康管理の大切さを呼び掛けてきているが、「助言内容についてさらなる検討が必要」と強調。「痩せている母親と低出生体重児との関係性は分からない部分もあるが、健康な赤ちゃんを産むには母親の健康が第一。6次計画の策定委員会で対策について議論してもらい、計画に反映したい」としている。

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