介助で温泉旅行気分を 地域トラベルサポーター

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障がい者や体の不自由な高齢者に温泉入浴を楽しんでもらう取り組みが、諏訪市のRAKO華乃井ホテルを会場に行われている。福祉施設に整備されている入浴のための機械設備がなくても、専門的な知識や技術を持った「地域トラベルサポーター」による介助で温泉旅行を味わってもらう環境づくりの一環。サポーターの研修の場でもある。

5月に「諏訪地域トラベルサポート実行委員会」が立ち上がり、施設の改修や観光施設で介助支援ができる同サポーターの養成を行うなど、受け入れ環境の整備が県の支援を受けながら進んでいる。

温泉入浴を楽しむ会は同実行委と連携し、同じ目的で活動している「ユニバーサルフィールド作り実行委員会」(富士見町、富士見高原リゾートなどで構成)が主催し、同じ趣旨で事業展開する民間の「ソーシャルネットワークの旅」(諏訪市中洲)が運営した。トラベルサポーターが同サポーターのトレーナーと一緒に介助支援を行い、実践を通じて技能を高めてもらう目的もある。

県の地域発元気づくり支援金を活用し、安価な料金設定で参加者を募ったところ、有料老人ホームや療護施設計5施設から19人が応募した。7~26日に6回開き、計15人の地域トラベルサポーターが参加する。

12日の楽しむ会では療護施設を利用する西村三千男さん(61)ら2人が、トラベルヘルパーの竹井整子さんの指導を受ける2人のサポーターの介助で同ホテルの貸切風呂を利用した。

西村さんらは看護師から健康状態のチェックを受けて入浴時間を設定し、介助を受けて入浴。体を支えてもらいながら温泉を堪能した西村さんは「気持ちがいいね。夢みたいだ」と満面の笑みを浮かべていた。通常は入浴用車椅子に座った状態で入る機械浴といい、「温泉に入ることはもうないと思っていた」と介助に感謝していた。

竹井さんの指導を受けた斉藤香織さん(54)=松本市=は「入浴時の参加者の笑顔を見て、地域トラベルサポーターの大切さを再認識した」と語った。

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