2017年06月18日付

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体験や議論の方法として最近よく見られる「ワークショップ」。日本語では「体験型講習会」などと訳される。趣味のグループが講座を開くだけでなく、テーマに基づいて集まった住民が課題解決について話し合う場にもなっている▼住民が主体になるまちづくり活動にも手法が取り入れられている。調べてみると、その先駆けは東京都世田谷区。40年ほど前のマンション紛争がきっかけだったという▼住民からは行政批判が相次いだが、区民の中から「批判だけでは問題は解決しない」との声が出て、住民組織をつくり勉強会を始めた。活動は地域の公園づくりや消防署建設にも及び、意見が反映されたという▼諏訪市では少子化時代の学校のあり方について基本構想を検討している委員会が先日、ワークショップ形式の意見交換を初めて取り入れた。「相手の発言をよく聞く」などのルールに基づき、活発な意見が出された。小グループで話し合ったこともあり、より多くの人が思いを述べていた。新たな気付きもあり、議論が深まるきっかけになっただろう▼翻って18日に会期末となる国会はどうか。「共謀罪」法の審議では「中間報告」という奇策で参院委員会採決を省略して成立させるなど国民に分かりやすい議論を尽くしたとは言い難かった。秋以降には憲法改正に関わる議論が行われるとされる。「熟議の場」としての原点に立ち返ってほしい。

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