2016年3月29日付

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子どもの言葉にはドキッとさせられる。「社会を明るくするために」をテーマに小学生が書いた作文は、大人が普段、子どもに大切さを説いていながら、実践できていないことばかりで恥ずかしくなる▼富士見小6年の神崎恵土君は、「社会を良くするためにはあいさつが大切」と書き、三つの良さを挙げた。一つめは「あいさつはしても、されてもうれしい」。二つめは「大人も子どもも関係なくできること」。中でも心に響いたのはこのくだり▼あいさつの声や表情に「うれしくなったり、心配になったり…自分のことだけじゃなく相手のことも考えられるあいさつはすごい」。自分を省みて、都度のあいさつに相手をおもんぱかる心を込めているかと質を問われたら自信がない▼いつからか諏訪地方で車を走らせていると、先を譲った割り込み車両がウインカーを点滅させて謝意を表す運転手が増えてきた。かつて関西でこのマナーを知り、人情の土地柄に感心したが、それを見習った誰かの心遣いがこの地でも広まった。ちょっとした配慮のあいさつひとつで人の心はたちまち温められる▼恵土君が挙げた三つめの良さは、「初対面やその時しか会えない人とも交わせること」。これから上伊那は桜、諏訪は御柱祭で多くの観光客が入り込む季節。「あいさつをしよう」なんて子どもに教わる基本ではなく、質にこだわって観光客の心も和ませたい。

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