歴史やまちおこし紹介 「伊那ローメン物語」刊行

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伊那名物ローメンを取り上げた「伊那ローメン物語」

伊那名物ローメンを取り上げた「伊那ローメン物語」

伊那市の名物料理ローメンの歴史や食によるまちおこしについてまとめた「信州・伊那ローメン物語」が刊行された。ローメンを提供する市内の飲食店などでつくる「伊那ローメンズクラブ」と伊那商工会議所が全面協力。一冊丸ごとローメンを取り上げた書籍は初めてといい、県内外に向けた情報発信につながるとともに、伊那名物を知る貴重な資料になっている。

著者は長野市西部中学校教諭の山口真一さん。山口さんは「信州の市町村応援シリーズ」と銘打ち、県内各地の地域活性化の取り組みを取材した著書を出版しており、第4弾になる。前回の駒ケ根ソースかつ丼に続き「南信地方のご当地グルメの双璧」というローメンに着目した。

四六判、約190ページで、全6章で構成。前半はローメン誕生について触れ、伊那ローメンズクラブ初代会長も務めた食堂「萬里」の故伊藤和弌さんが戦後、大陸的な料理で保存のきく「蒸し麺」を使ったローメンの原形を考案、当初は焼きそばに似た料理だったが、スープを加えるなどの発展を遂げたとした。

その後、食によるまちおこしがブームとなる中、ローメンも参戦。伊那ローメンズクラブの設立、ご当地グルメの祭典「B―1グランプリ」への出場などの逸話をつづったほか、麺を盛った皿をより多く並べるギネス記録に挑戦し新記録を達成した伊那中学校の快挙も取り上げた。

企画から完成まで2年かかったという労作。ローメンの歴史に改めて触れた同クラブの唐澤正也会長(50)は「自分たちが知らないこともたくさんあった」と感激、前会長で伊藤さんの志を受け継ぐ正木金内衛さんは(80)は「若い力が育ってきたことがうれしい」と目を細めた。

同クラブの事務局を務める伊那商工会議所の牧田淳志さん(45)は「世代交代が進む中で記録として残すことができた。地元の人にも読んでほしい」と話していた。

ほおずき書籍発行。1500円(税別)。県内書店を中心に全国で販売する。

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