伊那の「井月さん」知って 伊那市教委がテキスト

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記念撮影に納まる消防庁の優良消防クラブ表彰を受賞した関係者ら

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伊那市教育委員会は、伊那谷を漂泊した俳人、井上井月(1822~87年)をより多くの子どもたちに知ってもらおうと、初めて小学校高学年生向けの井月テキスト「伊那の井月さん」を制作した。4月中に市内をはじめ上伊那の全小学校へ配布する。北原秀樹教育長は「子どもたちに授業や読書の機会に親しんでもらい、伊那、俳句への愛着を高めてほしい」と述べた。28日に市役所で開いた「千両千両井月さんまつり」実行委員会で披露した。

1938年、現在の同市美篶小学校の教員を中心に郷土読み物「井月さん」が作られ、副読本となっていたが、今回は内容を一新した。井上井月顕彰会などが協力し、顕彰会長で映画監督の北村皆雄さん=東京都=が執筆し、同副会長の竹入弘元さん=同市荒井=が校閲した。

謎が多い井月について、近年分かってきた幕末維新の時代との関わりなども含めて▽どこからともなく…伊那へやってきた井月さん▽井月さんの生き方▽幕末維新~新しい時代を迎えて▽晩年の井月さん▽井月さんの死―など時代を追って9項目にまとめた。コラムで俳句の作り方にも触れて井月の俳句を紹介した。

顕彰会の平澤春樹副会長(73)=東京都=は「地域おこしで時間をかけて人を作っていくことは重要。小学校をはじめ公民館など文化活動でさらに広めてほしい」とテキストの活用に期待した。

挿絵を描いた漫画家の橋爪まんぷさん(75)=同市境=は「井月を描いた絵が2点ほどしかなく、本文に『痩せて背が高く、髪やヒゲ、眉毛も薄く、切れ長なトロリとした斜視眼(しゃしがん)の持ち主』とあり、非常に悩んだ」と創作を振り返った。

B5判、約50ページ。県地域発元気づくり支援金を活用して4300部を作成し、同市内の小学校へ6年生の人数分と、上伊那の小学校へ5部ずつを配布する。同市ホームページでも公開する。問い合わせは市教委(電話0265・78・4111)へ。

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