2017年06月23日付

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「倍返し」と言えば、2013年に放送されたテレビドラマの主人公の決めぜりふ。本来は受け取ったものに対して倍額に相当する金品を返すことだが、ドラマのように、やられた以上にやり返すといった意味で用いられることが多いようだ▼似たような言葉に「半返し」がある。こちらは慶弔などの際に受け取ったものの半分程度の金品を返すこと。ふるさと納税の返礼品をめぐり、総務省が返礼品の調達額を寄付額の3割以下にするよう求めていることに対し、山形県知事が「半返しという言葉もある」として異を唱えたと報じられた▼祝儀・不祝儀の簡素化が進んでいるが、自分の周囲にも「半返し」をお返しの基準にしている人もいる。ただし、あくまでお礼をする側の儀礼的な意味合いで、最初からお返しを期待して贈り物をするような厚かましい人はいないだろう▼ふるさと納税もそもそもは「ふるさとを応援する」という趣旨から始まった。しかし、寄付のお礼に返礼品が贈られるようになると、返礼品目当ての寄付者が増え、自治体間の競争が過熱。“ネットショッピング“とやゆされるような状況になった▼返礼品がふるさと納税の盛り上げにつながったことは間違いないだろう。同知事は「発展途上の制度」とも述べたという。県内でも国の要請を受けて見直す自治体があるが、真にふるさとを応援したい人を後押しする制度になればいい。

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