2017年06月26日付

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地元ということもあり信州駒ケ根ハーフマラソンに毎年出ていた知人が、今年の出場を見送った。新たに開かれる松本マラソンに出場するためだ。「記念の大会に出てみたい」という。松本の大会は、9月24日の駒ケ根から1週間後。「両方出るのは体力的にも財布にも厳しいからね」▼2007年の東京マラソンで火がついたとされるマラソンブーム。南信地方でも諏訪湖マラソンをはじめ、茅野市や中川村など各地で市民マラソンが開かれ活況を呈している。フルやハーフ、ファンランのイベントまで合わせると、いまや全国で年間2000以上の大会が開かれているという。週末ごとに40近い大会が開かれている計算だ▼一方、マラソン人口は減り始めているとの指摘も。笹川スポーツ財団の調査だと、06年の606万人から12年には1009万人に大きく増加したが、14年は986万人と減少に転じ、16年は893万人になった(いずれも推計)▼増え続ける大会と、減り始めたランナー。供給が需要を上回り、マラソン大会は飽和状態にあるともいわれる。3000人近くを集めていた人気の大会が、2000人以下に落ち込み幕を閉じたとの報道も目にした▼観光振興や地域おこし、健康づくりの役割を担うマラソン大会も地域間競争の時代を迎えたということか。差別化や付加価値を高めるなど、選ばれる大会へ向けた知恵比べが本格化しそうだ。

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