未発表作やパネル画 高橋節郎記念美術館

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高橋さんの作品約60点が展示された企画展

安曇野市出身で漆芸家の高橋節郎さん(1904~2007)の没後10周年の節目に合わせた企画展「わたしのうるし」が、同市の安曇野高橋節郎記念美術館で開かれている。未発表作品を含め個人所蔵の元で大切に保管されてきたパネル画や、東京都内のアトリエから借りてきた作品などを中心に約60点を展示している。

同館が遺族から寄贈された「漆錆絵」(120センチ×90センチ)の二作品は、これまで展示されたことがない未発表作品。漆とは対照的なザラザラ感を出して、揉みたたんだ和紙に色漆をしみ込ませた独特の手法で仕上げてある。

学芸員の堀久士さんは「漆を用いて表現の可能性を試行錯誤して追求したことを証明する貴重な作品」と評した。

展示作品の半数は同館で初の展示。高橋さんが漆芸家を志した初期の作品から代名詞ともいえる漆屏風なども鑑賞できる。会場ではそのほか、松本市の画廊で初の個展を開いた当時のポスターや同郷の人たちが後援会設立を知らせる資料、足跡をたどる写真も展示されている。

企画展鑑賞のため、東京都内から足を運んだ漆山孝さん(86)、清子さん(75)夫妻は「神秘的な作品に驚かされた。宇宙を感じる」と感激していた。

8月20日まで。期間中の7月1日には、沈金うるしパネル講座、17日には元三越本店美術部工芸部長の中島洋一さんの講演会もある。開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。観覧料は一般600円、高校・大学生400円。問い合わせは安曇野高橋節郎記念美術館(電話0263・81・3030)へ。

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