2017年06月27日付

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おとといの地震は日曜日の朝の平穏を覆す揺れだった。県南部が震源で、震央の木曽地方では最大震度が5強。幸い人的被害は少なかったようだが、建物の損壊や交通網の混乱などさまざまな被害が出た。改めて地震、そして災害の脅威を思う▼同じ日、下諏訪町では災害用の備蓄食料セットを町内の希望家庭に販売する取り組みがあった。前日販売分を含めた事前申し込み数は約2650セット。町内1765世帯から予約があり、全家庭の5戸に1戸が申し込んだ計算になる▼中身は湯水を注ぐだけで食べられるアルファ米や飲料水、長期保存パンなど。大規模災害が起きた際、地域外から支援の手が入るとされるまで、3日間の命をつなぐ1人分の食料をリュックに詰めた。まず自分の命は自分で守るという対応の基本を支える▼住民の地震や水害に向けた意識を高め、家庭での災害への準備を整えてもらうため、町が補助をするなどし、定価の3分の1で販売した。地域の防災力を高める狙いで、初の試みである。町全体の備蓄充実にもつながる着眼のいい事業だと思う▼購入家庭に次に求められるのは、備蓄品をしまい込まないことだろう。常に目につく場所に置いて持ち出せるようにし、日々意識する。いくら備蓄食料でも数年で消費期限が来る。機会を見て使い、補充するローリングもすれば、いつ起きるか分からない災害への大きな備えになる。

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