神田さんの古民家活用カフェ紹介 伊那市

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改装した雰囲気ある古民家で、カフェ&バーを営む神田さん家族

伊那市の空き家バンクを利用して島根県から同市西箕輪に移住した神田裕希さん(24)紗希さん(28)夫妻が、自宅の古民家を改装してカフェ&バー「Somma」を2月にオープンさせた。地元客を中心に人気で、市は空き家のリノベーションの先進事例として、神田さんの取り組みを広く紹介するイベントを7月22日に同所で実施する。市内の空き家の活用促進を目的に初めて開く。担当者は「移住希望者だけでなく、関心がある近隣の皆さんにも参加してもらいたい」と呼び掛けている。

裕希さんは、地元は埼玉県で高校卒業後、世界各地を旅して仕事で訪れた島根で紗希さんと出会った。まな娘の明ちゃん(1)とともに暮らしていたが、「住むなら長野」と信州への移住を決意。空き家バンクで今の住まいを紹介されて気に入り、すぐに移住した。

昨年10月中旬から改装に入り、2月に開店。過去に訪れたイタリアで学んだパスタなどを看板メニューに掲げる。口伝えで人気は広がり、今では近隣住民らの憩いの場になった。仲間と来店した近くの女性は「このあたりには今まで喫茶店などがなく、気軽に立ち寄れて本当に重宝。神田さん夫妻が一生懸命で、応援したくなる」と話す。

古民家は賃貸で修繕など含めて移住にかかった費用は800万円ほど。土地勘もなく、知り合いもまったくいない所から始まった新生活だが「理想と現実に差はない。本当に来てよかった」と裕希さん。「一度きりの人生。不安とかよりも自分の意思を大切にしたい」と続ける。

伊那市の空き家バンクは2011年度から始まり、登録累計85件で52件が成約した。22日のイベントでは空き家物件の案内も行う。市集落支援員の二瓶裕史さんは「少し手を入れれば使える空き家も多い。移住と起業を同時に行った神田さんを紹介する中で、利活用を考えたい」と話す。

イベントに関する問い合わせは同市移住・定住相談窓口(電話0265・78・4111、内線2155)へ。

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