2017年06月28日付

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梅雨の季節がやって来た。しかし今年は平年と比べると少し様子がおかしい。梅雨入りした7日以降、県内で1ミリ以上のまとまった雨が降った日はわずか。日常生活では雨が降らないのは助かるのだが、農家にとっては作物を育てる天からの恵みがないのは困りごとだ▼日本では水道の蛇口をひねれば当たり前のように水が出て、そのまま安心して飲むことが出来るのだが、世界的には恵まれたごく少ない国の一つだという▼数年前「中国企業が日本の森林を買収している」と話題になった。狙いは日本の水資源だと言われている。真水が少ない中東では、高い経費と労力をかけて海水を淡水化し、アフリカなどでは汚れた水を飲んだ多くの子どもが命を落としている現実がある▼環境コンサルティングなどを行うクレアンの薗田綾子社長は茅野市での講演で「世界はこれから水が一番の問題になる」と警鐘を鳴らした。食卓に並ぶ食べ物、一見無関係な工業製品も、それらを作るには大量の水が必要。世界の人口増加と発展途上国の急速な近代化は、地球規模の水不足を引き起こす▼水は人の命をつくり、命を育んでいる。陸に暮らす他の動物も、植物もまた、人と同様に水が命をつないでいる。その淡水は地球上の水のわずか2・5%でしかなく、人類が使えるのはたった0・01%にすぎないという。限られた資源だということをもう一度心にとどめたい。

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