2017年06月29日付

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25日朝方の県南部を震源とする地震は、木曽町や王滝村で震度5強を観測。さらに県内も広い範囲が揺れ、諏訪や伊那でも震度3を観測した。木曽では2人がけがを負い、建物の被害も20件余。道路の復旧も進められ、これで収束して被害が拡大しないことを願うばかりだ▼地震発生時、信州を離れて生活する県出身者から古里の家族に向けて、安否を尋ねる連絡があったと思う。国内外を問わず、どこからでも手軽に連絡を取り合うことができる世の中▼国境を越えた者同士であっても、あたかも近くにいるかのような速さで気持ちを確かめ合える。こんな不測の事態にあっては、情報社会のありがたさが実感できる。地震が発生した日も、その便利さを利用して、さまざまな気遣いが古里に向け発信されただろう▼15年ほど前のこと、王滝村の取材を担当し、小学校の行事には児童たちと接した。ニコニコとして人懐っこい子どもたち。少人数で仲良く授業を受ける様子を見るにつけ、この子どもたちこそ村を担う人材に育っていくんだ、という思ったのを覚えている▼そんな児童も、今は20代の立派な若者になっている。村から離れた人もいるかもしれない。そんな彼らも、地震の知らせに、きっと慌ててスマホを操作し、古里の返事を聞いたに違いない。遠く離れて暮らしていても、気遣いは心強い。地元にいてもいなくても、古里の支えになってほしい。

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