仲間と最後の混声合唱 諏中諏女同窓会

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諏中諏女混声合唱で思い出の曲や新たに2部合唱に編曲された「光」を歌う参加者

旧制諏訪中学校(現諏訪清陵高)と、諏訪高等女学校(現諏訪二葉高)の有志で結成した「諏中諏女混声合唱同窓会」は28日、「混声合唱の集い」を諏訪市湖岸通り1のセイコーエプソン年金基金会館ゆうむ25で開いた。混声合唱を始めて70年、当初のメンバーは米寿を迎え、この日が最後の集い。各地から38人が集まり、当時歌い込んだ曲を惜別の思いを込めて合唱した。

混声合唱は1947(昭和22)年、「戦後の混乱期に、自らの手で何かをつかみ心の糧にしたい」と、創立メンバーが校長らに直訴、やっと実現した。6年後の53年、生徒の要望はかなわず、練習場の確保が難しいなどの理由で廃止に至ったが、この間243人が在籍、県学生音楽コンクールでは4回優勝した。

同窓会は、混声合唱の足跡を記した会誌「青春の日の歌声」の発刊を機に97年設立。以来、合唱の集いをほぼ隔年で開催。この日は会員で作曲家の竹内邦光さん=埼玉県志木市=が、島木赤彦の詩を2部合唱に編曲した「光」を練習。愛唱歌「美しき青きドナウ」は大合唱、母校の校歌などは高らかに歌い上げた。

幹事代表の小川勝嗣さん(79)=千葉県八千代市=は大勢の参集を歓迎し、「多感な青春時代の思い出、情念はまだ漂っている。公に呼び掛けた集いは今日が最後だが、きっかけがあれば、また集まりたい」とあいさつした。

今も地域のコーラスグループで歌う高橋和枝さん(87)=茅野市=は、「あの時代の仲間と楽しく歌えた」、卒業後、声楽の道を本格的に歩んだ青木恭子さん(85)=埼玉県所沢市=は、「歌いたい気持ちはいつまでも変わらない」、在学中諏訪交響楽団でチェロを演奏していたという酒井利男さん(82)=福岡市=は、「遠足の前夜のような気持ち。言葉には言い尽くせない」とうっすらと涙をにじませていた。

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