信州の蚕糸業を記録 上嶋勝幸さんが写真展

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展示写真を説明する上嶋勝幸さん=岡谷市の宮坂製糸所内ファクトリーギャラリー

二期会写真部会友で県写真協会理事を務める上嶋勝幸さん(53)=長野市=が、信州の蚕糸業を記録した「糸をつむぐ 人をむすぶ 絹の道」展を岡谷市郷田の岡谷蚕糸博物館併設の宮坂製糸所内ファクトリーギャラリーで開いている。20年ほど前から撮りためてきた「蚕」に関連する写真12点を展示。上嶋さんは「日本の発展を作った養蚕や製糸のことを、特に若い人たちに見てもらえれば」と話している。

展示写真は、上嶋さんが昨年3月から5月まで出身地の辰野町の辰野美術館で開いた写真展で展示した50点の中から、養蚕から製糸の一連の流れがわかる12点を選んだ。写真展を見学した岡谷蚕糸博物館の高林千幸館長が同館での展示を働きかけて実現した。

上嶋さんが「蚕」に関わる写真を撮るきっかけになったのは18年前、岡谷市東銀座で操業していた当時の宮坂製糸所で糸取りを撮影したこと。最初は「いつかは無くなってしまう産業だから、記録に残さなければならない」と考えて撮り始めたものの、「それぞれの現場で働いている人たちが仕事に誇りを持っている。無くなるどころか現役バリバリ。こうした産業で日本が成長してきたことを伝えたい」と考えるようになったという。

12点はいずれも全紙モノクロ。蚕の卵(上田蚕種)、桑摘み(箕輪町)、養蚕農家(駒ケ根市)、繭の搬入(松沢製糸)、糸取り(宮坂製糸所)、糸(駒ケ根市の久保田織染)など養蚕から製糸の流れを追う展示になっている。

9月3日までの展示期間中に一部を入れ替える予定。会場のファクトリーギャラリーへの入場には同館入館料が必要。問い合わせは同館(電話0266・23・3489)へ。

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