2017年07月04日付

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4年前に県が「信州ワインバレー構想」を策定、県産ワインのブランド化やワイン産業の発展を推進していることもあって、県産ワインの話題が紙面を飾る機会が増えた。原料のブドウ栽培は寒冷地には向かないため、諏訪より上伊那に話題が多い▼そこに堂々と割って入ったのが岡谷市川岸の自営業、三澤智行さん(55)。農地も農業経験もない全くゼロからのスタートで、岡谷産ブドウを使ったワインを作った。記念すべき第1号は「Riverside Okaya カベルネ&メルロー2016」▼三澤さんのワイン造りのきっかけは少し変わっている。原料のブドウ栽培から加工、販売までを一体的に行う6次産業としてのワイン造りを、障がい者の就労の場の確保に結び付けようと願ったこと。県の新規参入者支援講座などで学びながら、4年前に自宅近くに借りた畑に40本の苗を植えた▼昨年秋、初めて収穫したブドウは約86キロ。伊那ワイン工房に醸造を委託し、出来上がったワインは750ミリリットル瓶で75本。このうち50本を1日から自宅で販売したが、あっという間に売り切れた▼少しずつ栽培面積を増やし、現在は1400本のブドウを育てている三澤さん。栽培目標は3ヘクタールで7000本、ゆくゆくは酒類醸造免許も取得して小規模なワイナリーを作ること。たった一人でここまで進めてきた努力に敬意を表し、目標の実現を心から応援したい。

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