初の手刈り作業始まる 諏訪湖初島周辺のヒシ

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船の上から手に巻きつけるようにしてヒシを除去する参加者

諏訪湖の課題解決に官民協働で取り組む諏訪湖環境改善行動会議は3日、近年大量に繁茂している水草ヒシの手作業による刈り取りを同市湖岸通り沖の初島周辺で行った。初島周辺では今回が初めて。今年は3~5日と24~26日の計6日間にわたって実施。延べ80団体から238人が参加する予定。

ヒシは成長の過程で湖の富栄養化物質を取り込むため、水質改善に一定の効果があるとされるが、過剰に広がると、枯死による湖底の貧酸素化の促進、沈水植物の生育阻害、船の航行阻害、景観の悪化などの悪影響もある。県諏訪建設事務所では毎年、水草刈り取り船を導入してヒシを除去しているが、浅瀬には入り込めないため、同会議が手作業で取り除いている。

3日は諏訪湖漁業協同組合とNPO法人諏訪市セーリング協会が計7隻の船を出した。参加した32人がヨットハーバーから分かれて船に乗り、刈り取り場所に移動。手に巻きつけるようにして根から取り除き、船に積む作業を繰り返した。梅雨の晴れ間で夏のような日差しが注ぎ、蒸し暑くなる中、かっぱを着て作業に励み、汗びっしょりになって取り組んでいた。刈り取ったヒシは堆肥化する。この日は約1・6トンを取り除いた。

手作業によるヒシの除去は諏訪市豊田(新川付近)、岡谷市長地権現町、下諏訪町高浜の各地の沖で実施してきた。初島周辺は上諏訪温泉の旅館街から近く、観光客の目にもつきやすいことから選定した。ヒシは生育面積は縮小傾向だが、昨年度は約156ヘクタール(湖面の約12%)を覆った。県は今年度、ヒシの芽が出始めた5月に種子を除去する事業を前年度よりも範囲を大幅に拡大して実施している。

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