踏み荒らし、侵入8割 高山植物保護取り締まり

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禁止区域への侵入を防ぐためグリーンロープに取り付けていく注意板

南信地方の行政や山岳、観光団体などでつくる高山植物等保護対策協議会南信地区協議会は4日、伊那市内で総会を開いた。事務局の南信森林管理署(同市)は、地域内の山岳・自然公園での昨年度の保護取り締まり件数は142件で、前年より117件少なかったと報告。ただ、高山植物などの「踏み荒らし」と「禁止区域への侵入」が依然高い割合となっており、引き続き啓発活動に力を入れる方針を確認した。

保護指導は中央アルプス千畳敷カール周辺や南ア三伏峠の南北、八ケ岳、霧ケ峰などで実施した。委嘱指導員を中心に延べ1834人が保護パトロールに従事。総件数のうち110件は注意指導で、踏み荒らしと禁止区域侵入が約8割を占めた。「総数は減ったが、2項目の比率は例年と変わらなかった」という。

厳重注意とした14件には無許可採取や摘み取りも含まれている。

禁止区域との境界には緑色のロープを張り、「植物保護のため立ち入り禁止」との注意板を取り付けてきたが、保護指導従事者からは、ロープの意味合いを知らずに立ち入ってしまう人が多いとの報告があったという。このため協議会は、「グリーンロープ内立ち入り禁止」と注意板の表記を改め、ロープへの設置を進めていくことにした。

同署は、八ケ岳・硫黄岳直下の標高2400メートル地帯で行うシカ捕獲について、6月中旬のわな設置以降すでに4頭を捕ったと報告。「数はまだ伸びる」と見通した。生息数が増えているとされる中アに関しては「実施中の各種調査により、いつ、どこで、どんな対策をすべきかが見えてくる」と説明した。

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