カーネーション 県が出荷期延ばす施行技術

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長野県は、全国の出荷量約2割を占める全国トップのカーネーションの産地。ブランド価値をさらに高めようと県は、これまで夏場に出荷ピークを迎えていたわせ種の花を、市場ニーズがあり価格も比較的高く推移する秋に向け、出荷時期を先延ばしする栽培技術(試行)を開発した。今年度から、積極的な普及活動を展開している。

県農業技術課によると、2015年の県産カーネーションの産出額は約27億円。県内は、諏訪や上伊那など南信地方、松本が主力産地となっている。市場が求める時期に安定的に供給できれば産地のPRになる。品種にもよるが栽培農家の所得増も図れるという。

県によると、カーネーション栽培の主力の一つ夏秋切り作型(7~11月)のわせ種では、近年の温暖化で成長が早まって収穫期が夏に集中し、花のボリューム不足といった品質への影響も心配されていた。

県野菜花き試験場(塩尻市)は昨年度、課題解決のため、先進農家の助言も得ながら、夏のピークを分散させ出荷の一部を秋にずらす栽培方法を研究。品種ごとの適正や成長具合、品質などを調べ、実際に普及できる試行技術としてまとめた。

カーネーションは、最初の花(1番花)を収穫した後、枝分かれし伸ばした茎で次の花(2番花)を収穫する。新しい技術では、従来、2番花として収穫していた茎を、花が咲く前に一度摘んでしまう。改めて枝分かれさせることで、花の成長に時間差をつけることができる。この時間差を利用して、2度目の花の収穫を9月下旬から10月いっぱいにずらす。

県農業技術課によると、品種にもよるが、夏の出荷を秋に移行させることで、1~2割程度の増収が見込まれるという。

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