2017年07月09日付

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最近とみに、いろいろなところでバランスが崩れていると感じる。時には現状を打破する極端さが求められる場面もあるかもしれないが、健全な社会は均衡がもたらすのではないだろうか▼先ごろ投開票が行われた東京都議選の結果も、かなり極端と見た。小池百合子知事が率いた「都民ファーストの会」の圧勝と、自民党の歴史的な大敗。確かに「加計学園」問題や防衛相の失言などに対する都民の批判が噴出したのだろうが、有権者が衆議院で政権与党に圧倒的な議席数を与えていることこそ、自民党のおごりと「安倍1強」のひずみを生み出したともいえるのではないか。「小池1強」にならないことを望みたい▼経済に目を向けると、例えば為替相場。円安になれば輸出企業の収益は伸びる半面で、海外から輸入する燃料や食材の価格は上がり、家計を直撃する。円高ならその逆となる。円安でも円高でも行き過ぎれば影響は大きく、やはりバランスが必要だ▼地球環境もバランスを失いつつあるかのよう。近年の局地的な豪雨や毎年の猛暑といった異常気象は、人類が続けてきた開発のつけがいよいよ回ってきたのだろうか▼バランス感覚を身に付けるには、自分の目や耳を磨くことが大切になるはず。風潮に流されることなく、一方的ではない多方面の情報や意見をそしゃくし、自分の言動が及ぼす影響を考えながら判断することではないだろうか。

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