2017年07月10日付

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駒ケ根に戻りたいと思っている隊員は結構いると思いますよ―。青年海外協力隊の活動を取材した際、派遣先で奮闘する何人かの隊員が話してくれた。数カ月ではあるが、派遣前訓練で濃密な時間を過ごした駒ケ根訓練所や、所外活動などで触れた地域への愛着は強いようだ▼派遣前訓練は青年海外協力隊員の場合、70日間で現地活動に必要な語学や技術、異文化理解などを習得する。厳しい訓練を支えているのが、帰国隊員を中心に組織する公益社団法人の青年海外協力協会(JOCA)。国際協力機構(JICA)から受託し訓練所の運営や隊員募集などの業務を担っている。隊員候補生にとっては頼もしい存在だ▼このJOCAが来年2月、本部機能を東京から駒ケ根市に移転させる方針が示された。本部職員70人のうち、50人ほどが市内に転居するという▼訓練所があるまちとして、市内では国際化を目指した交流事業などが官民で行われているが、候補生の忙しさもあり交流は限られているのが実情。JOCAは地域との連携によるまちづくりにも積極的な姿勢を示しており、距離がぐっと縮まる期待が高まる▼政府が進める政府機関の地方移転は難航しているようだが、JOCAの移転が民間も含めたモデルケースになればと願う。連携の先に帰国隊員の受け皿もできれば、協力隊のまちとしてさらなる魅力を増すのではと、想像を膨らませてみる。

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