諏訪湖の環境整備視察 移動知事室始まる

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諏訪湖を視察する阿部知事

阿部守一知事が一定期間、地域に滞在して視察や地域住民との対話を行う「しあわせ信州移動知事室」は10日、諏訪市の県諏訪合同庁舎内に執務室を開き、スタートした。12日までの3日間、諏訪地方の各地で視察を行い、首長や若い世代との議論を重ねる。移動知事室は今回で6回目。諏訪地域では初めて。

初日、阿部知事は知事室の看板を設置後、職員を前に「諏訪地方の課題に対し、地域の皆さんとタッグを組んで取り組んでもらいたい。諏訪地域がより元気な地域になるように一緒になって取り組みたい」と訓示した。

最初の視察先は諏訪湖。同市湖岸通りの諏訪赤十字病院前の人工なぎさで湖の環境整備方針、湖周サイクリングロードの基本方針などについて理解を深めた。湖底を砂地化し、沖合いに魚のすみかにもなる構造の砂浜侵食防止施設(人工沈床)を設けてシジミをはじめとする貝類が生息できる環境をつくる事業を船に乗り、湖上から見学した。そのまま下諏訪町高木沖に移動し、水草ヒシの繁茂状況も確認した。

視察後、阿部知事は「諏訪湖は諏訪地方にとっても長野県にとっても重要な財産。命の宝庫としての諏訪湖も未来に引き継いでいきたい。環境面の指標の改善だけを目指すのではなく、五感で楽しめる諏訪湖にしていくことが大事なのではないか」と語った。

この日は企業視察のほか、諏訪地方の6市町村長らとそれぞれの自治体の抱える広域的な課題などについて話し合う拡大版諏訪地域戦略会議に臨んだ。同会議でも諏訪湖の環境改善について話題に上り、今井竜五岡谷市長は「釜口水門の下段ゲートの放流をやってみてはどうか。諏訪湖に生きる人たちの声を(次期総合5か年計画に)反映してほしい」、金子ゆかり諏訪市長は「諏訪湖は観光の面からもこの地域の宝。魚の大量死、ヒシの繁茂の問題にも真剣に取り組んでほしい」などと要望。阿部知事は「諏訪湖はこの地域の最重要テーマ。今後の諏訪湖について地域の皆さんと県が同じ方向を向き、ベクトルを合わせていく必要がある」と語った。

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