2017年07月12日付

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日本の国技でありながら、「若貴ブーム」以降、長く人気が低迷していた大相撲。しかし最近、19年ぶりの日本人横綱の誕生もあり、人気は急上昇。相撲好きの女性・相撲女子「スー女」という言葉も生まれ、相撲熱は高まっている▼もともと相撲は、土俵の上で力士が組み合って戦う形を取る日本古来の神事(祭り)とされる。武芸であり武道としても発展してきた相撲は、古くから祝儀(懸賞金)が出される興行として行われ、娯楽の少なかった時代の人々を楽しませてきた▼相撲用語に端を発し、日常生活で使われる言葉は意外に多い。「胸を借りる」「懐が深い」「勇み足」「肩透かし」「大一番」など、さまざまな場面で用いられる。それだけ日本人の生活と相撲の関係は深かったのだろう▼しかし現在の相撲人気とは裏腹に、相撲の競技人口は野球やサッカーなどの人気スポーツに比べて圧倒的に少ない。国技でありながら、文化としての相撲への興味、関心が薄いからなのだろう。それは相撲に限らず、能や歌舞伎などの伝統文化にも言えることだ▼海外生活や海外旅行を経験して日本の良さを初めて理解したという人が多いと聞く。一方、日本に魅せられてやって来る外国人は、日本人以上に日本の良さに気づいているのだろう。わたしたちは古くから受け継がれるもの、身の回りのものの良さについて改めて考えをめぐらすべきなのだろう。

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