浅場造成で水質保全 諏訪湖浄化の工法提案へ

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浅場が造成された諏訪市湖岸通り5の諏訪湖沖。第7期水質保全計画で新たな工法として位置付けるよう提案していく

県諏訪建設事務所は13日、第2回諏訪湖浄化に関する工法検討委員会(委員長・沖野外輝夫信州大学名誉教授)を諏訪市のクリーンレイク諏訪で開いた。第7期水質保全計画(2017~21年度)に位置付ける工法として、湖岸に近い湖の底泥を砂で覆い(覆砂)、水深の浅い「浅場」を造成する事業の試行を含めた4工法を提案することを決めた。富栄養化につながる窒素やリンなどが底泥から溶け出す量を抑え、水質の貧酸素化の抑制を図る。

湖底の改善は16年度までの第6期計画の策定段階で「貧酸素の軽減効果も期待できる」ことから調査検討の継続が求められてきた。浅場の造成はシジミが育つ諏訪湖を目指した県の部局横断事業として同事務所が諏訪市湖岸通り5の沖合などに砂浜を造成しているが、水質保全計画ではこれまで位置付けられていなかった。

工法提案では、浅場造成は厚さ30センチ以上の覆砂を試行するとした。水質改善や貧酸素化の抑制に加え、シジミをはじめとする貝類の生育場所の創出、諏訪湖で過剰に繁茂している水草ヒシの発生を抑え、ヒシ以外の水草の生育促進、透明度の改善などが期待できるとした。砂浜を局所的に造成していくことから、委員からは「浅場造成による効果を上げるためには実施場所の選定が重要になる」といった意見が出された。

このほか、6期計画に位置付けられたヒシの刈り取り、上川の河口部に窒素やリンを一時的に沈める「沈殿ピット」にたまる泥土の回収、中門川で先行実施するヨシを生育させて水路を作り、窒素やリンを吸収させた上で刈り取る「植生水路」の3工法を継続する。ヒシの刈り取りでは刈り取り船に用いる歯の長さを変えて刈り取りの深さを変更する。沈殿ピットの沈殿泥土は洗浄処理して湖岸通り5の沖合の砂浜整備に活用したが、洗浄せずに湖外に搬出することも検討する。

工法検討委員会での承認を受け、県は今月末に開催予定の第7期計画を検討する県環境審議会の計画策定専門委員会に4工法を位置付けるよう提案する。

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