早太郎の絆50年 サムライナッツ記念公演

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駒ケ根と磐田の友好都市提携50周年記念事業で早太郎伝説を基にした演劇を披露する劇団サムライナッツのメンバー

駒ケ根市の劇団サムライナッツは29、30の両日、市文化会館で開く恒例の夏公演で、同市と静岡県磐田市の友好都市協定締結50周年の記念事業として、両市で語り告がれる霊犬早太郎伝説を基にした演劇を上演する。駒ケ根市の光前寺で飼われていた山犬・早太郎の遠州見附村(磐田市)での活躍を伝える伝説で、協定を結ぶきっかけともなった。同劇団は、両市の深いつながりを演劇という形で描き出し、半世紀の節目を祝うとともにさらなる交流の発展につなげていきたい考えだ。

劇団は、2012年の旗揚げ。スタッフを含め南信地方の高校生から40代までの18人が所属し、毎夏には演者を公募して市文化会館大ホールで大掛かりな公演を行う。近年は千人を超える来場があり、人気を博している。

伝説は、早太郎が若い娘をいけにえに差し出す習わしがあった現在の磐田市に出向き、娘をさら う怪物を退治したと語り継がれる。戦いで傷を負った 早太郎は帰り着いた同寺で息絶えたとされ、両市で古くから英雄視されてきた。磐田市で山犬は「悉平太郎」の名で親しまれている。

公演では、習わしでいけにえとなった女性の葛藤など、伝説に登場する磐田市の人々の心情も描き「ドラマ性を持たせ、両市のつながりを印象付ける」。劇団立ち上げ当初から力を入れる殺陣も見どころ。早太郎と怪物の戦いを中心に「見ていて飽きない派手な作品」に仕上げる。

以前から地域に根付く伝説を劇団で演じたいと考えてきた主宰者の松崎剛也さん(42)。50周年の機会を逃すわけにはいかないと決意し、脚本を書き上げた。30日に市内で50周年の記念式典を開く市側も、式典に合わせて両市に関わるイベントを実施したいとの意向があったといい、公演は式典のアトラクションとして行う計画。両市長や関係者100人ほどが鑑賞することが決まっているという。

同劇団は、演劇を通じて駒ケ根をPRし元気付けたい―と活動してきた。松崎さんは「地元で最も有名な物語を記念事業として演じれることは劇団として一つの集大成」と意気込む。地域の人にも改めて伝説の魅力に触れてほしいと願い、市内の全小学生に無料の鑑賞券を配った。「早太郎をさらに大切にし、磐田との友好を未来へつなぐ機会としたい」と話している。

開演は29日午後6時、30日午後2時。前売り券は大人2500円、高校生以下1000円で、発売中。問い合わせはチケット係の松崎さん(電話090・9007・1392)へ。

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