諏訪で隆盛ギター産業 すわまちくらぶ企画展

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諏訪市にあった全音ギター製作所の写真や、諏訪産のギターを展示するすわまちくらぶの企画展

戦後の一時期、諏訪地域の主要産業となったギター産業を紹介する企画展「すわで花開いた楽器ヒストリー」が、諏訪市諏訪1のまちづくり拠点「すわまちくらぶ」で開かれている。当時製造のギターや生産工程などの写真を展示し、諏訪の木工技術や風土に支えられた楽器作りの歴史をひもといている。9月4日まで。

戦前に名古屋市などで盛んだった楽器製造は、戦後の平和産業として諏訪地方にもギター職人が集まり盛んになった。1946年の辰野木工(辰野町)を皮切りに、各地にメーカーが設立。諏訪市茶臼山の五十鈴楽器製造は54年に全音楽譜出版社の傘下に入り、全音ギター製作所(全音)に改称して生産した。全音は国内初のベルトコンベヤー導入で量産し、昭和40年代には月産1万本、海外にも輸出する国内トップクラスのギター工場だった。

諏訪地方の建築や建具などの木工関係業者が下請けとなり、ギター産業は隆盛した。木工技術に優れ、湿度が低いなどの風土に恵まれた。その後、ギター人気の衰えとともにメーカーは次々と廃業したが、職人が独立し独自ブランドや専門メーカーとなり、製造を続けている。

すわまちくらぶメンバーの秋山太一さんは「かつてほどでなくても、今でも諏訪の音楽産業は脈々と流れ、新しい音楽文化の創造に寄与している」と話す。

会場には、昭和の名ギタリストの阿部保夫さんや古賀政男さんらが全音訪問時の写真やサインしたギターを展示。当時のハイグレードモデルの試し弾きもできる。

企画展に合わせて元全音社員による講演が8月20日午後3時から同所で開かれる。

また、会場には一弦琴や琵琶、笙などの諏訪市内の神社や寺院に古くから伝わる楽器も展示。関連講演会と演奏会が7月30日午後1時から同市の貞松院である。

問い合わせはすわまちくらぶ(電話0266・55・1029)へ。

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