諏訪産着物作り6年目 絹プロジェクト

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木綿の袋に入った純白の繭。右から山田敦子さん、恒さん、牛山さん

諏訪産の蚕糸で純国産着物を作る「諏訪の絹」プロジェクトは14日、諏訪地方唯一の養蚕農家、牛山金一さん(66)=茅野市金沢=が育てた春蚕の繭を引き取り、6年目の着物作りをスタートさせた。販売開始は来年2月の予定。

牛山さんの繭を下諏訪町の松澤製糸所が生糸にし、諏訪市の呉服店「染と織やまだ」が着物に仕上げる取り組み。14日は、茅野市金沢にある上簇室(カイコが繭になる部屋)で、JA信州諏訪職員が繭の重さと品質を検査。やまだの山田敦子店主(52)と、先代の父恒さん(77)が見守った。

牛山さんによると、5月29日に約10万匹のカイコの飼育を開始。桑の葉を1日2~3回与えた。牛山さんは「霜がなく雨も適度に降って桑が育った。カイコも体長10センチに大きく育ち、病気もなかった。ここ5、6年で一番よい」と太鼓判。今年の繭は総量約170キロの「上繭」だった。例年より10キロほど多いという。

生糸は9~10月ごろ滋賀県長浜市の白生地の反物にする。例年より4反ほど多い30反前後の反物ができる見込み。一部は徳島県で藍染めにして、藍色の糸で藍やリンドウの花の刺しゅうを施す。諏訪地方の風景や花をあしらった柄を念頭に、作家と相談しながら図案を固め、絹織物に仕上げていく。

山田店主は「1点ものの諏訪産の着物なので地元の皆さんを中心に『思い出になる』と喜ばれています。(プロジェクトに関わる)養蚕農家、製糸工場、職人、作家の仕事が回っていくよう地道に続けていきたい」と話している。問い合わせは、同店(電話0266・58・0694)へ。

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