南ア登山口へ直行 早朝ジャンボタクシー

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八木代表(右)らの歓迎を受けてジャンボタクシーに乗り込んだ登山客

一般社団法人アスタルプロジェクト(伊那市)が計画した市街地と南アルプス登山口を結ぶ早朝ジャンボタクシーの試験運行が15日、JR伊那市駅前―仙流荘間で始まった。仙流荘を出発する南ア林道バスの第1便に間に合う直行便で、初日は6人が乗車。前泊需要の創出による街中活性化と山岳観光振興の両方を狙った新しい公共交通の実験が動き出した。

伊那市駅前の白川タクシー停留所前で出発式を行い、最初の乗客に記念品を手渡し、歓迎した。同法人の八木択真代表は「山に来る人に伊那市に立ち寄ってもらい、市内の飲食店や宿で安らいでもらってから山に登ってほしいと願って企画した」と趣旨を説明した。

乗客の多くが前日夜に伊那市入りし、市街地の宿泊施設で1泊した。首都圏から来た女性会社員2人のパーティーは、仙丈ケ岳経由で山梨県側に下る日帰りルートでの入山で、「この便があることをたまたま知って、伊那から入ることにした。きのう仕事を終えてから最終の高速バスで来たので、残念ながらゆうべは街中に出ることもなく、ただ眠るだけでしたが…」。日帰りで南ア駒ケ岳に向かう下諏訪町の公務員、飯田祐介さん(34)は「飲み屋がたくさんあって面白い街だった。ローメンは締めに食べるといい」と前夜の感想を話していた。

今季は需要調査を兼ねた運行(運賃無料)で、乗客には適正料金や時刻等を問うアンケートに協力してもらう。10月8日までの土曜日と祝日前の日曜日を基本に、夏山シーズンの7月31日~8月12日は毎日、先着予約制(白川タクシー=電話0265・72・2151)で9人乗りジャンボタクシーを走らせる。車両運行で協力する白川タクシーの白川光朗社長は「天候によってキャンセルになるリスクはあるが、面白い企画だと思う」と期待した。

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