2017年07月21日付

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朝食を食べない子どもが増えているという。朝は空腹で目が覚め、肉類もがっつり食べたいわが身にとって、朝飯抜きは拷問に等しいというのに。子どもにとって先々への影響は計り知れない。1日3食のうちの1回だけと、軽く見るわけにはいかないだろう▼文部科学省が2012年に実施した調査で、小学6年生の9人に1人、中学3年生の6人に1人が朝食を食べないという。「食欲がない」「食べる時間がない」が主な理由。11歳の8割以上が午後10時以降に就寝し、夜食をとるケースもあるという▼夜更かし型生活では、早起きも空腹感も見込めない。朝食を毎日食べる子どもの方が学力・体力が高い傾向である一方、朝食抜きは意欲が低く、常にいらいらし問題行動に発展しやすい傾向との調査結果もある。こんな状態の習慣化が将来にどう影響するかは言わずもがな―だ▼あと数日で夏休み。時間と気持ちに余裕のある間に、朝食を基準に親子で生活全般を見直してはどうか。食は生命の根源。明るい未来を描く最初の一歩になりやしないか▼ただ困窮や親の病気など、本人の意思とは裏腹に朝食が望めない場合もある。昨今は朝食を無償もしくは安価に提供する動きも出始めている。個人では不可能でも、手を結べばできることもある。朝食一つではあるが、子どもたちの未来に向けて、地域が学力向上と同一線上で考える必要に迫られている。

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