レイクウォーク岡谷が開店1年 順調に「共棲」

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開店1年を迎えるレイクウォーク岡谷

総合小売業のユニー(愛知県稲沢市)が、岡谷市銀座の旧アピタ岡谷店を全面建て替えしたショッピングモール「レイクウォーク岡谷」を開店して23日で1年を迎える。諏訪地方最大規模のモール誕生で中心市街地の人通りは確実に増加。休止状態だった二つの商店街が新たに一つの商店街を作るなど、活性化に向けた動きも出てきた。大型モール開店から1年の変化と今後の展望を関係者の話から探った。

レイクウォーク岡谷の井戸新二支配人によると、当初目標の500万人の集客と96億円の売り上げは「ほぼ達成できそう」という。昨年の開店時には、地元商店街のきつね祭の主役をテープカットに招き、今年も29日に行われる祭りでは、モール内で花嫁・花婿の宝投げも計画するなど、地元商店街のイベントにも積極的に協力してきた。「魅力ある街は、核となる店だけでなく、地域全体で造らなければ」と井戸支配人。

過去に大型店の撤退が相次いだ同市で同じ轍を踏まないために、開店前から大型モールと地元の商店街との関係づくりに大きな役割を果たしてきたのは、岡谷商工会議所まちづくり機関の「岡谷TMO」。マネージャーの今井隆宏さんは大型店と地元商店街の「共生」ではなく「共棲」と説く。この1年間で、「お互いを応援し、応援してもらうという流れ、一緒に街を盛り上げていこうという思いを共有できた」と話す。

モール開店によるにぎわいを地域に波及させるために、岡谷TMOが仕掛けたワークショップをきっかけに、休止状態だった中央通りの二つの商業会が一つになって新たに「いとまち商業会」が5月末に発足。会長に就いた山崎貴司さんは「まちづくりの一翼を担えれば」と話し、29日のきつね祭でプレミアム商品券を発売するなど、活性化に向けて動き始めている。

今井さんはこうした取り組みで「共棲の第一段階はクリアした」としつつ、「これからはさらに加速しなければ」と、新たな仕掛けにも力を入れている。岡谷東高校の生徒による中心市街地の魅力を紹介するマップづくりもその一つ。今井さんは「街に興味を持ってもらいたい。マップづくりを通して街の魅力を高めるためのプロデュースをしてほしい」と考えている。「街の中に思い出があれば、将来的にUターンして(街を支える人材になって)くれるのでは」という期待もある。

レイクウォーク岡谷開店から1年。岡谷商工会議所の杉本研一専務理事は、モールと地元商店街の連携、商店街自らの取り組みなど、「この1年間はいい形で動き始めたと思う」と話す。「大型モール、シネコン(岡谷スカラ座)、ボウリング場(スポルト岡谷)が中心市街地にあるのは諏訪地方でも岡谷だけ」とし、「秋には松本に大型モールが開店するなど、都市間競争が厳しくなる中で、この三つのカードを上手に使って生き残っていくことをみんなで考えていかねばならない」と将来を見据えている。

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