「戻り梅雨?」 暑さはこれからが本番

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今年の梅雨前線はしぶとい。気象庁が今月19日、県内を含めた関東甲信地方の梅雨明けを宣言したにもかかわらず、夏空が広がったのは数日で、その後は前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、じめじめと蒸し暑い日が続いている。8月に入り夏らしい天気が戻ると、本格的な暑さがやってくる。いまから体調管理を心掛けて、盛夏を乗り切りたい。

警戒したいのが熱中症だ。朝から夏空が広がり、気温が上昇した日は、なるべく長時間の外出は避けたほうが賢明だろう。戸外に出掛ける際などは体温がこもらず、風通しのよい服装を心掛けたい。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給することが大切だ。

総務省消防庁の集計(速報値)によれば、統計を取り始めた5月1日から7月23日までに熱中症で救急搬送された患者は全国で2万6441人に上り、前年同期より3割も多くなっている。朝晩はしのぎやすい県内でも409人が症状を訴え、病院に搬送された。

患者の約半数を占める高齢者への対策が急がれる。年齢を重ねるに連れ、暑さやのどの渇きを感じにくくなっているため、脱水症状になりやすい。体温を調節する機能が低下しているのも原因の一つとされている。室内で熱中症を発症するケースが意外と多いのは、このためだ。

発症を防ぐには、家族や周囲の見守りが欠かせない。室内の温度が28度以上になっていないか、湿度は適切か―にも目を配り、窓を開けて風通しをよくしたり、エアコンで調節するなどして涼しさを確保したい。声掛けすることで体調を知ることも出来る。

この時季は食品の衛生管理にも万全を期したい。食中毒は年間を通して発生するが、近年は暑さが残る9月ごろにかけて多発する傾向にある。鶏肉や牛肉などに付着したサルモネラ菌、カンピロパクター菌が食中毒を引き起こす。肉や魚は十分に加熱調理してから食べるよう心掛けたい。

気象庁が発表した8~10月の3カ月予報によると、列島は暖かい空気に覆われ、気温は平年より高くなる見通しだ。秋の訪れも遅く残暑が厳しくなるとみている。降水量は低気圧や秋雨前線の影響を受けにくく、平年並みか少なくなるとの予想だ。高温傾向が続く今夏は水不足も懸念される。

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