岡谷市人口5万人割れ 歯止めへ「戦略着実に」

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岡谷市の3月1日時点の推計人口が4万9983人となり、5万人を下回ったことが3月31日、県が発表した毎月人口異動調査で分かった。同市の人口は1980年の6万2210人をピークに減少が続き、5万人の大台割れは初めて。市は昨年末に策定した「市ひと・まち・しごと創生総合戦略」に基づき、産業創造、ブランド発信、子育て支援、安全安心のまちづくりで人口減少に歯止めを掛けたい考えだ。

推計人口は、国勢調査の結果を基に毎月の住民基本台帳の異動を加減した数字。今年2月1日時点から39人減った。

岡谷市は1936年4月1日に旧平野村から町制を飛び越えて市制を施行。当時の人口は4万1333人だった。戦後、旧湊、川岸、長地村などを編入し、58年に現市域に。80年にピークを記録し、90年に6万人台を割り込んだ。企業の市外流出などで転出が転入を上回る「社会減」が続き、2003年には死亡が出生を上回る「自然減」となり、その傾向が続く。

市総合戦略では、基幹産業の製造業を中心に企業誘致や既存企業の活性化を図り、雇用の創出につなげて人口の流出を防ぐ。また、岡谷市の歴史や文化をブランド化し発信することで観光客を増やし、移住促進を目指す。

市は01~03年度に企画部内に人口増対策室を設け、第3子の保育料無料化(現在は9割減免)などの子育て支援策や宅地造成などの人口増対策に早くから取り組んできた。それでも人口減少は食い止められず、市は今年度内に人口が5万人を割る見通しを示していた。

今井竜五市長は「来るべきときが来たというのが実感だが、(5万人割れ、回復に)一喜一憂することなく、人口ビジョンに示した2060年の人口4万人台維持を目指して総合戦略を着実に進めていく。近隣の自治体間での人口の取り合いは根本的な課題解決にはならない」と話した。

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